希望格差社会

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
朝の電車の中で読み終わる。
これ2004年の本なんだね。
後半部分、職業・家族・教育の3つの不安定化に伴い、個人がリスクにさらされる割合が増すという。
そこから”希望の喪失”へ向かうとあるのだが、この章で言われている”苦労に耐える力の衰退”→”パラサイト”というのは筆者の持論なんだろうが、そこはどうなのか?(否定してるわけじゃないが)

最近親になった身としては、やっぱ親が甘いんじゃねーかという気がしてならん。
ここで提起している「親こそ投資に見合った回収を期待するがゆえに現実への切り下げができない」というのは本当にもっともだと思う。
親の側がパラダイムシフトを認めることができれば、子供にも厳しく接することができ、結果として”パラサイト”からの追放と現実と向かい合う(向かい合わざるを得なくなる)ことができるのではないかと思うのだが。

ついでに書くと、こういう人って失敗しなれてないんじゃねーかと。
もっと失敗しまくれば、現実が見える気がするんだが。

まとめとしては今ひとつだが、本をたたとさんに貸すので返ってきてからもう一度整理してみたい。